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◆ アートセラピーの歴史
☆ アートセラピーの歴史 ☆ アートセラピーとはどのようにしていつごろ生まれたのだろうか? はじめは、「叫び」の作者であるムンクの作品(後に表現主義の絵画に影響)が発表され、ロンブローソ(イタリアの精神科医/法医学者)が「天才と狂気」という提起をしたことから、とくに天才的な芸術家の病理研究がされるようになる*(病跡学/Pathography)。こののち、芸術家の精神病理について数多くの研究がされるようになり、精神病患者の絵画作品などを集めた「精神病者の絵画」という本が1922年にプリンツホルン( ドイツの精神科医)により著作される。この本が出版され影響を受けた精神医学界は、表現病理学の研究を推進するために国際表現病理学会(パリが本部)を設立した。その後、1940年代から50年代に活躍したアートセラピーの先駆者であるマーガレット・ナウムブルク( Margaret Naumburg 1890〜1983 )が精神分析の技法を取り入れる。彼女は、アートセラピーの母といわれている。彼女は、「なぐり書き描き法」や「自発的描画法」などの方法をもちいて、これらの作品から自由に連想できるようにさせている。やがて、1960年代になりアメリカやカナダのアートセラピストが、国際表現病理学会とは別にアートセラピーを治療のために用いることを目的としたものとし、1969年にアメリカアートセラピー協会(The American Art Therapy Association.)を設立する。 アートセラピーの教育機関としては、1970年代の前半ごろアメリカの大学にアートセラピーの学部が開講され専門的な教育が受けられるようになる。アメリカでは州が認定している資格と、学会が認めている大学の認定資格とがある。現在では、60以上の大学及び大学院でアートセラピーを学ぶことが出来る。また、セラピストはアメリカの大学院において臨床体験を2000時間求められている。また、アメリカの大学および大学院でアートセラピーの教育を受ける場合、アートを専攻する学生と心理学を専攻する学生に分かれる。しかし、どちらにしても最終的にはアート専攻の学生は臨床心理を履修しなければならないし、心理専攻の学生は、アート実習をしなければならないシステムになっている。アメリカと日本のアートセラピストの認知度には差があるように思えるが、最近はアメリカやイギリスなどの大学で教育を受け活躍している方々も多くなったようである。また、フランスはどのようなプログラムになっているかというと、パリ郊外のシャトーにあるセラピスト養成校を例に挙げれば、学生は心理学者もいれば精神分析医の資格を有している人もいるにもかかわらず、かなりハードな4年間のコースになっている。学生は、美術史、絵画、造形、心理、薬学、生理学などのクラスのほかに、300時間の課題と、200ページの論文を書かなければクライエントにアートセラピーを施す資格を取得できないシステムになっている。日本では、国際表現病理学会を母体とする日本芸術療法学会が1969年に設立されている。残念ながら日本において、アートセラピストの資格が公的機関で取得できるシステムが確立されていない。しかし近年の日本でもアートセラピーへの関心度が高まりニーズも非常に多くなってきたといえる。 *Pathography (パトグラフィー)精神医学や臨床心理学の視点から、天才的な人物の生涯、性格、病気、創造性などを研究する学問。ニーチェやゲーテの研究でしられるメビウスによりパトグラフィーという言葉が使用され定着。
☆ アートセラピーとは? ☆ アートセラピーは、アートを治療の手段とする療法である。芸術療法は以前、絵画療法(Art Therapy)と同義語であったが、現在ではArts Therapyと英語表記されるようになった。絵画だけでなくコラージュや粘土による造形、箱庭や俳句、または、詩歌、心理劇、ダンスやムーブメントなどのさまざまな表現活動を総称している。また、このアートセラピーの日本における呼称としては、山中康裕氏においては「芸術」という言葉から治療者自らが芸術性の高い、美的なものを求め治療者としての立場を失う可能性があるのではということを危惧し、あえて「表現療法」という言葉を使用している。 さて、アートセラピーのプロセスとはどのようなものだろうか?アートは、作品を描くまたは造りたいという欲求があり作られる。アートには、作品として自分の感情などを表現するプロセスがある。それに加えてアートは、完成された作品をとおして、自分以外の人もビジュアルによりその作品を確認することが出来るし共有ができる。つまりは、自己表現とビジュアルによるコミュニケーションの二つがアートを行う際に生ずるのである。このアートのもつ自己表現は、さまざまな素材によって作品の形や色などにより表現される。また、アートのビジュアルコミュニケーションとはどのようなことなのだろうか?日常の私たちは、言語という媒体をとおして人とのコミュニケーションをはかり、自己を表現する。しかし、言語によって表現することが困難な場合もある。例えば、話し手が何か物を一つ表現したとする。しかし、聞き手がその伝えた物と同一のイメージを創造するとは限らないこともある。しかし、話し手がこの物を絵に具体的に描いて相手に示せば、この絵をみればどのような物のことを言っているのかが理解できる。アートセラピーでは、このようにビジュアルを通してコミュニケーションをはかることができる。話し手がクライエントで、聞き手がセラピストという役割になり、アートの作品をとおしてコミュニケーションをはかることが出来る。 次にアートセラピーの特性についてですが、アートという表現方法を用いることにより言語にとらわれずに自由に表現できることがまず挙げられる。人の無意識が表現されやすいのは、人間の共通のコミュニケーション手段である言語(共通の概念)よりも、感覚的な表現手段のほうが表現されやすい。また、このこのようにアートは、心を客観的に表し、具体的な形となったことでセラピストは、クライアント(作り手)の内面を共有することが可能になるのである。 アートセラピーの有効性については、二通りの意見が論じられている。アートセラピーにおける芸術行為自体が治療になるという意見と、もうひとつは、アートセラピーという心理療法であり、アートはそのための治療手段であるという意見である。つまり、前者は作り手の生活の中で生じるさまざまな葛藤や問題を解決する方法とアート作品を制作しているときにおこる葛藤や問題を解決する方法と同じであると考えられている。後者は、作品の制作の過程でセラピストとクライエント間での言語をかいして交わされる治療的なやり取りを主とする。この作品は、クライエントの内なる心を投影したものである。具体的な絵に投影された心は、対象物として客観的にみることができるのでセラピストと共有できることになるという心理療法としてアートを行うメリットがここにある。またこれらは、芸術心理療法を基盤としているもので、完成作品自体に重点をおいてはいない。 最後にアートセラピーの効果についてですが、まず、感情発散(カタルシス)があげられます。アートの素材は、さまざまな動き(ちぎる、たたく、塗るなど)をとおして、作り手の感情を引き出す効果がある。また絵を描くなどの行為は、絵画(画用紙)の空間に感情発散することが出来るとともに、枠付けによって、感情をコントロールすることが出来るようになる。さらに、素材のひとつであるクレヨンなどの感触やにおいは、昔なつかしいこどものころの記憶を甦らせ、わくわく、ドキドキ感をもたらしてくれる。ほかには、自己への気づきができるといったことがあげられる。この場合アート作品は、自己の無意識の心のメッセージの表れであり、意識的な自我と無意識とが語り合うことができるものになるため、自己の気づきを促進してくれる。 では、次は実際にアートセラピーを体験してみましょう!
☆ アートセラピー体験 ☆ ここでは、一人で出来るアートセラピーをご紹介したいと思います。
☆ アートセラピーの留意点 ☆ ◆精神科に通院されている方、もしくは、以前に通院されていた方は、上記のプログラム行うことはご遠慮ください。
☆ アートセラピー(主な臨床描画法)技法 ☆
☆ アートセラピスト ☆
☆ 絵画分析の実際 ☆ A)形式分析 B) 内容分析 C) 維列分析 参考文献 : Art ×.therapy潮流 関 則夫+三脇 康生+井上 リサ Film art社
☆ 子供のアート作品 ―T☆ 随時更新
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☆ 子供のアートセラピー風景 ☆
☆ 描画の発達実際 ☆
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